かぼちゃの旬を楽しむ!冬至・ハロウィンの歴史や厳選レシピ動画を紹介

かぼちゃ

かぼちゃは1年中スーパーで手に入りますが、本当に美味しい旬の時期をご存知ですか?
かぼちゃは栄養たっぷりで、季節の行事でも欠かせない存在です。

この記事では、かぼちゃの「旬」「栄養素」といった基礎知識から、冬至ハロウィンなどのかぼちゃが活躍する行事まで、たっぷりご紹介します。

さらに、料理好きの私が5年間毎日YouTubeで研究した中から厳選した、おすすめのレシピ動画もお届けします!

ぜひ、旬のかぼちゃを楽しむための参考としてください。

目次

かぼちゃの旬はいつ?

かぼちゃ畑

かぼちゃは7月〜9月の気温が暖かい時期に収穫されるため、実は「夏野菜」に分類されます。

ですが、かぼちゃが本当に美味しくなる「旬」の時期は9月〜11月の秋になります。

その理由は、収穫したてのかぼちゃは水分が多く、甘さ控えめなのですが、「追熟」と呼ばれる熟成期間を数週間から数ヶ月間おくことで、水分が抜け、甘さが増し、栄養価も向上するからなんです。

そのため、秋に食べるかぼちゃが一番美味しいといわれています。

かぼちゃの種類

色々なかぼちゃ

かぼちゃには、大きく分けて3つの種類があります。

それは「西洋かぼちゃ」「日本かぼちゃ」「ペポかぼちゃ」です。

日本で一番よく見かけるのは「西洋かぼちゃ」

でも、私も最初は勘違いしていました……。

「よく見る黒いかぼちゃは日本かぼちゃ、オレンジ色のかぼちゃが西洋かぼちゃ」だと思っていたんです。
でも、実は違ったんです!

黒いかぼちゃの正体は「黒皮栗かぼちゃ」という、「西洋かぼちゃ」の一種なんです。

じゃあ、「日本かぼちゃ」はどんなかぼちゃなのかというと、表面がゴツゴツしていて少し武骨な感じです。
洋風化が進んだ戦後、だんだんと栽培量が減ってきたそうで、今ではあまり見かけなくなりました(上の画像の一番左が日本かぼちゃです)。

さらに、ハロウィンでよく飾られるオレンジ色のかぼちゃ、あれは「ペポかぼちゃ」の一種なんです。
食用ではなく観賞用なんですね。

ちなみに、西洋かぼちゃの中にも「赤皮栗かぼちゃ」というオレンジ色のものがあるのですが、形が玉ねぎのようで、スーパーではあまり見かけないかもしれません。

そして最後に、驚くべき事実をお伝えします。ズッキーニもペポかぼちゃの仲間なんです!
かぼちゃの種類のひとつとは、知らなかった方も多いのではないでしょうか?

かぼちゃの栄養素

かぼちゃは栄養価が高く、私たちの健康をサポートする多くの重要な成分を含んでいます。
ここでは、かぼちゃに含まれる栄養素とその効果について詳しく見ていきましょう。

成分名数値
エネルギー  78kcal  
炭水化物20.6g
たんぱく質1.9g
脂質0.3g
食物繊維3.5g
β-カロテン2500μg
ビタミンE5.2mg
ビタミンC43mg
カリウム430mg
西洋かぼちゃ100gあたりの含有量(食品成分データベースより)

β-カロテン(ビタミンA)

かぼちゃに豊富に含まれるβ-カロテンは、体内でビタミンAに変わり、美容や健康に大切な役割を果たします。

「美容ビタミン」とも呼ばれ、皮膚や粘膜の健康を保つために必要です。
また、視力や角膜の機能を正常に保ち、日常の疲れ目対策にも役立ちます。

食物繊維

かぼちゃは食物繊維も豊富。

食物繊維は、便秘の改善や糖尿病の予防、大腸がんリスクの軽減など、さまざまな健康効果が期待できます。
毎日の食事にかぼちゃを取り入れることで、消化器官の健康もサポートしてくれます。

ビタミンC

肌の潤いやハリを与えるビタミンCも豊富です。

コラーゲンの生成を助け、血中のコレステロール値を下げる働きがあり、免疫力アップや風邪予防にも効果的。
また、鉄の吸収を高めるため、女性にも嬉しい栄養素です。

ビタミンE

「若返りビタミン」とも呼ばれるビタミンEは、抗酸化作用が強く、細胞の健康を守ります

老化を遅らせる作用や、血管を強化し、血流改善にも役立ちます。

カリウム 

カリウムは、体内の余分な塩分を排出し、血圧を正常に保つサポートをします。

さらに、筋肉の働きを助け、腎臓の老廃物排出を促進するなど、全身のバランスを保つのに欠かせない栄養素です。

健康効果と注意点

かぼちゃは、ビタミンA、C、E、カリウム、食物繊維といった、健康維持に欠かせない成分がたっぷり。

免疫力を高め、感染症に対抗する力をサポートしてくれます。

また、血圧を正常に保つ効果も期待できます。

しかし、かぼちゃは他の野菜に比べて糖質が多いため、食べすぎには注意が必要です。

栄養価が高いかぼちゃを、バランスの取れた食生活の一部として上手に取り入れれば、その健康効果を最大限に活かすことができます。

適量を意識して、賢くかぼちゃを楽しんでくださいね!

かぼちゃと文化

かぼちゃは昔から私達人間の重要な栄養源でした。
かぼちゃが主役といえる文化であるハロウィン冬至について解説します。

ハロウィンとかぼちゃ

ハロウィンのかぼちゃ

10月31日は、今や日本でも定着しつつある西洋の祭り「ハロウィン」の日です。

街中での仮装イベントが年々盛り上がりを見せていますが、その起源をご存知でしょうか?

ハロウィンのルーツは、2000年以上前にヨーロッパで暮らしていた古代ケルト人の祭り「サウィン祭」とされています。

この祭りは、10月31日を1年の終わりとし、「夏の終わり」と「秋の収穫」を祝う宗教的な行事でした。

サウィン祭では、悪霊が現れると信じられており、悪霊から身を守るために人々はカブをくり抜いてランタンを作り、火を灯していたそうです。

このカブのランタンは「ジャック・オー・ランタン」と呼ばれています。

時が経ち、1840年頃、アイルランドでじゃがいも飢饉が起こり、多くのアイルランド人がアメリカへ移住しました。

彼らは伝統的な習慣と共にハロウィンをアメリカにもたらしましたが、そこで一つの変化が起こります。

アメリカではカブが手に入りにくく、代わりにかぼちゃが使われるようになったのです。

こうして、かぼちゃが「ジャック・オー・ランタン」の材料として広まり、今ではハロウィンの象徴として世界中で親しまれるようになりました

冬至とかぼちゃ

柚子とかぼちゃ

冬至は、日本の伝統的な行事で、二十四節気の一つです。

二十四節気とは、古代中国由来の暦法で、1年の太陽の動きを基準に季節の変化を表すものです。
他に「夏至」や「春分」、「秋分」などがあります。

冬至は、太陽の力が最も弱まり、夜が一番長い日とされています。

天文学的には、太陽の南中高度が最も低く、日照時間が最も短くなる日で、毎年12月21日か22日にあたります。

昔の人々は、この日を境に弱まった力が再び回復すると信じ、冬至を特別な日としてきました。

この日に行われる風習の中でも、ゆず湯に入ることかぼちゃを食べることは特に広く知られています。

ゆず湯は、体を清め、運を呼び込むために入ると言われますが、「ゆず」を「融通」、「冬至」を「湯治」とかけた言葉遊びから来たとも伝えられています。

一方、冬至にかぼちゃを食べる習慣は、江戸時代に始まったと言われています。

かぼちゃは日本に伝わって以来、その栄養価の高さ長期間保存できる特性から、冬を健康に過ごすための大切な食材として重宝されました。

さらに、かぼちゃの日本名である「南瓜(なんきん)」と、「冬至を過ぎると日が長くなる」ことを意味する「南に向かう(なんきん)」がかけられ、縁起の良い食べ物とされたのです。

また、「ん」がつく食べ物を食べると運が良くなるという「運盛り」の考え方もあり、かぼちゃ(なんきん)はこの風習にピッタリだったのです。

こうして、さまざまな要因が重なり、冬至にかぼちゃを食べる風習が形成され、今も日本の伝統として受け継がれています。

おすすめのかぼちゃレシピ

ここからは、私が厳選した おすすめのかぼちゃレシピ動画 を紹介します!

今回は、和食と洋食からそれぞれ1品ずつ、人気シェフや料理研究家が提案するおいしいレシピをピックアップしました。

かぼちゃの美味しさを引き出した料理にぜひ挑戦してみてください!

【和食】かぼちゃの煮物

かぼちゃを使った和食の定番といえば、やっぱり「かぼちゃの煮物」ではないでしょうか?

シンプルだけど奥深いこの一品を、おうちで簡単に美味しく作れるレシピ動画を一つ厳選してご紹介します。

和の匠「日本橋ゆかり」野永喜三夫シェフ とろける”かぼちゃの煮物”の作り方

料理レシピアプリ「クラシル」の公式チャンネルで、和食の名匠・野永喜三夫シェフが家庭向けに簡単な方法で「かぼちゃの煮物」を解説しています。

野永シェフは、手間がかかるイメージの強い和食でも、効率的で美味しく作れる技を惜しみなく紹介しており、初心者でもわかりやすい解説が魅力です。

動画のポイントは、包丁の使い方」から「火加減の調節」まで丁寧に教えてくれること。

調理時間は煮詰める時間などを含めて50分くらいはかかりますが、実際の作業は簡単で、かぼちゃを切って煮込むだけ。

煮込んだかぼちゃは、しっかりと味がしみてとろけるように美味しく仕上がります!

「料理は苦手…」という方でも、この動画を参考にすれば驚くほど美味しく作れるので、ぜひ一度試してみてください!

【洋食】かぼちゃのポタージュ

次にご紹介するのは、洋食で人気の「かぼちゃのポタージュ」。

濃厚でクリーミーな味わいが特徴のこの料理、プロのシェフと料理研究家それぞれのレシピから2つのおすすめ動画を紹介します。

【中級者向け】ブラッスリー ポール・ボキューズ銀座 星野晃彦シェフ直伝
かぼちゃのポタージュ

まずはブラッスリー ポール・ボキューズ銀座の料理長である星野シェフ(2024年6月より「ジャルダン ポール・ボキューズ」料理長に就任)が解説するかぼちゃのポタージュの作り方です。

星野シェフはご自身のYouTubeチャンネルで100本以上の動画を投稿され、フランス料理の作り方を解説されています。

プロのテクニックを細かく解説されているので、料理上級者の方でもとても参考になるチャンネルだと思います。

そんな星野シェフが解説されているこちらのかぼちゃのポタージュは、かぼちゃの皮の剥き方」から「味や濃度調節の考え方」まで丁寧に解説されていて、美味しくお洒落に作ることができます。

とても丁寧な作り方なので、料理中級者向けかとは思いますが、作ってみる価値はあります。

使用するのは「かぼちゃ」と「生クリーム」「バター」「牛乳」「塩」だけです。

解説はプロ用の調理器具で行われているので難しく感じるかもしれませんが、家庭用のもので作れます。
ミキサーが家にない方はブレンダーでも大丈夫です。

とても美味しく完成するので、ぜひ試してみてください!

【初級者向け】料理研究家リュウジのバズレシピより 至高のカボチャポタージュ

料理初心者の方には、リュウジさんの「バズレシピ」がおすすめ!

特に「至高シリーズ」は大人気で、手軽に美味しく作れるレシピが揃っています。

今回ご紹介する「至高のカボチャポタージュ」は、電子レンジを使って簡単に作れるのが魅力です。

使う材料は、「かぼちゃ」「玉ねぎ」「バター」「塩」「牛乳」「コンソメ」と基本的なものばかり。

硬いかぼちゃを包丁で切る手間もなく、手軽に調理できるので、料理に不安がある方でも安心して取り組めます。

短時間で美味しいポタージュが作れるので、ぜひ試してみてくださいね!

まとめ

今回は、かぼちゃの旬の時期や種類、栄養素、そしてハロウィンや冬至などの文化的背景に加え、おすすめのかぼちゃレシピまで、幅広くご紹介しました!

かぼちゃの旬は9月〜11月の秋。特にスーパーで見かける黒いかぼちゃは「西洋かぼちゃ」の一種で、甘みとホクホク感が特徴です。

栄養面では、ビタミンA、C、E、カリウム、食物繊維が豊富に含まれており、免疫力をサポートし、健康維持に役立ちます。

さらに、かぼちゃがハロウィンや冬至といった伝統行事にどう結びついているのかも興味深いところ。

ハロウィンの「ジャック・オー・ランタン」はもともとカブで作られていましたが、アメリカでかぼちゃに代わり、今ではかぼちゃがその象徴になりました。

また、冬至にはかぼちゃを食べて寒い冬を健康に過ごす知恵が古くから伝わっています。

最後に、私が厳選した「かぼちゃの煮物」と「かぼちゃのポタージュ」のレシピ動画もご紹介しました。
手軽で美味しく、秋の食卓を彩るメニューなので、ぜひ試してみてください!

秋のかぼちゃは、栄養たっぷりで美味しいだけでなく、季節の風物詩でもあります。

食べすぎには注意しつつ、旬の味を存分に楽しんでみてはいかがでしょうか?

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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